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ワーグナーやブルックナーなどの管弦楽作品を聞いているとホルン奏者たちがチューバの小さいような楽器に持ち替えて演奏を始めることがあります。一見ユーフォニアムと間違えてしまうが、音を聞くとずっと濃厚で威圧するような音を出す。それがワグナーチューバです。
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ところが吹く立場になってみるとかなり厄介な楽器なんですね。ホルン吹きになりたくてホルンを練習する。
当たり前の事ですね。順調に上手くなっていきプロとして仕事を請け負う頃になってやってくる避けては通れない壁、それがワグナーチューバかもしれません。
聞く所によるとピッコロ(もちろんフルートの小さいの)も同じ様な状況らしいですが、演奏を頼まれてから初めて手にする楽器それがワグナーチューバなんです。音大でオーケストラ・スタディの授業はありますが、ホルンだけで膨大な作品がありますのでワグナーチューバがある作品をやる暇はないのか、(今は知りませんが)全くありませんでした。楽器の個体差が大きいですから本番で使う楽器でやらないと意味が無いのでやらなかったのかもしれません。
しかしいざ依頼されて吹いたこと無いからって断るようじゃ次の仕事はありませんので引き受けるしかない。マウスピースが同じ、ただそれだけで断ることも出来ず清水の舞台から降りる覚悟で吹きこなす。それがワグナーチューバなんです。
しかし一体有名な作曲家の名前が付いた(他にこんなのないですよね?)この楽器はいつどうして生まれてきたのか?皆さんと一緒に検証していきましょう。 |
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