ほるーにーの集まりは取材日で108回目。うち、京都大会と奈良大会がそれぞれ2回。
当初のコンセプト通り、出席の強制などは一切ない。開催日の連絡を回して、気が向いた人が来るという緩さ(笑)。楽器を吹いた後は必ず飲み会が待っている。現在の月一回というペースは、「それ以上やると飲み会のお金が続かないから」なのだとか。
「ほるーにーは本番に向けて練習をするような団体ではなく、とにかく集まって初見でアンサンブルをして楽しむという会です。とりあえず好きなところに座ってそこのパートを吹きますが、サイコロを振って出た目の数だけ座席をずらしていきます。あとはトランプを引いてパートを決めたり。サイコロで回ると、隣同士がずっと一緒じゃないですか。だからときどきシャッフルするんです」
そうやって初見大会を2時間みっちりやると、終わった後のビールが美味しい。
「楽譜には限りがあるので、初見と言っても毎回毎回新しい曲をやるわけではありませんが、パートも違えば隣の人も違うから新鮮な気持ちでできる。でも、曲自体は聞き覚えがあるから、ちょっとずつ上手になっていくわけです」
しかも、「高い音が苦手」とか「へ音記号が読めない」とかも言っていられない。そこもまた良いところだ。
今年のイベントは、会場を奈良に移しての「奈良大会」、京都での「京都大会」。いつもと違う人が参加でき、いつもと違う店で宴会ができるのが楽しみ(?)だそうだ。人前での演奏としては、神戸・布引ハーブ園での「森のコンサート」や神戸元町ミュージックウィークでの演奏などを行なっている。
そういう演奏の機会があればその都度出演メンバーを決めて練習するが、普段は「集まって遊んでいる場」がほるーにー。「いろんな曲をやってみよう」「いろんな人と知り合って、いろんな人の音を聴いて刺激を受けよう」というのがその趣旨なのだ。 |