アレキサンダーファン
2011年09月掲載
−会員所属団体の紹介− ここで吹いてます! アレキサンダーホルンオーナーズクラブ会員が所属するオーケストラ、吹奏楽、アンサンブルなどを紹介していきます。演奏会PR、団員募集等にどうぞご活用下さい♪
イメージ
ほるーにー ほるーにー
こんな団体

 ほるーにーは、岩本さん、長屋さん、横井さん(取材日はお休み)の3人が「何か遊ぼうや」ということで集まったのがきっかけ。山部さんも第1回から参加しているという。

「でも、カルテットなどでメンバーを決めてしまうとか、パートを決めて練習しよう、というのも嫌だったので『誰でも来てもええことにしよう』という形で、知り合いに声をかけて第1回を2004年5月に開催しました」

 その後毎月集まるようになったのは、「部屋係の長屋さんが部屋を取ってしまうから(笑)」だとか。以来、1度でもほるーにーに参加したことのあるメンバーはのべ70〜80人以上になるそうだ。mixiでの「ほるーにー」コミュが60人以上になっているし、メーリングリストも50人くらいに送っている。
 今では、最低でも10人、多いときには20人以上集まるという。ちなみにこの日は、遠いところでは札幌から1人、浜松から1人、埼玉から2人、フランス(!)から1人参加している。


練習風景 練習風景

 ほるーにーの集まりは取材日で108回目。うち、京都大会と奈良大会がそれぞれ2回。
 当初のコンセプト通り、出席の強制などは一切ない。開催日の連絡を回して、気が向いた人が来るという緩さ(笑)。楽器を吹いた後は必ず飲み会が待っている。現在の月一回というペースは、「それ以上やると飲み会のお金が続かないから」なのだとか。

サイコロ写真

「ほるーにーは本番に向けて練習をするような団体ではなく、とにかく集まって初見でアンサンブルをして楽しむという会です。とりあえず好きなところに座ってそこのパートを吹きますが、サイコロを振って出た目の数だけ座席をずらしていきます。あとはトランプを引いてパートを決めたり。サイコロで回ると、隣同士がずっと一緒じゃないですか。だからときどきシャッフルするんです」
そうやって初見大会を2時間みっちりやると、終わった後のビールが美味しい。

「楽譜には限りがあるので、初見と言っても毎回毎回新しい曲をやるわけではありませんが、パートも違えば隣の人も違うから新鮮な気持ちでできる。でも、曲自体は聞き覚えがあるから、ちょっとずつ上手になっていくわけです」
しかも、「高い音が苦手」とか「へ音記号が読めない」とかも言っていられない。そこもまた良いところだ。

 今年のイベントは、会場を奈良に移しての「奈良大会」、京都での「京都大会」。いつもと違う人が参加でき、いつもと違う店で宴会ができるのが楽しみ(?)だそうだ。人前での演奏としては、神戸・布引ハーブ園での「森のコンサート」や神戸元町ミュージックウィークでの演奏などを行なっている。

 そういう演奏の機会があればその都度出演メンバーを決めて練習するが、普段は「集まって遊んでいる場」がほるーにー。「いろんな曲をやってみよう」「いろんな人と知り合って、いろんな人の音を聴いて刺激を受けよう」というのがその趣旨なのだ。




メンバーの声

集合写真

※使用楽器、マウスピースについては、下の[メンバー一覧]をご覧下さい。



巽朋子さん

■巽朋子さん

 今回の取材をアレンジしてくださった、かなり熱心なAHOC会員。
「出身は東京ですが、結婚して関西に引っ越しました。知り合いもいなくてどうしようかなと思っていたところ、あるイベントで岩本さんと知り合ってほるーにーに誘っていただきました。そうしたら友達もたくさんできて、その中から別にアンサンブルを組んだりとか、どんどん広がりました」

「アレキサンダーはいつか吹きたいと思っていたのですが、きっかけがありませんでした。でもアレキサンダーホルン アンサンブルジャパンの宝塚公演を聴きに行ったら、その音色に魅了されて、『これは買うしかないな』と思いました。そして2008年に、私の所属している西宮交響楽団で、ずっと憧れだったマーラーの1番を吹くことになって、『そのトップをアレキサンダーで吹きたいな』と思って103を買いました」
「アレキサンダーホルンを持ったら、世界が近くなりましたね。AHOCのイベントでベルリンフィルの方とお食事会したり、キャンプでシュテファン・ドールさんに習うこともできて。普通に考えたらできないことですよね(笑)。4月にはマインツのアレキサンダー社の新工房完成のレセプションにも参加してきました。しかもフィリップ社長の車でドライブに連れて行ってもらったりもして、夢のような経験でした」

「東京にいるときにはこれほど熱心にホルンをやっていたわけではないのですが、関西に来てアレキサンダーを買って、すごく輪が広がりました。いろいろな縁がつながっている感じがします」




山部義幸さん

■山部義幸さん

 ほるーにーの設立メンバーの1人であり、「宴会部長」という肩書きを持っている。最初に生ビールを2杯ずつ注文するのが大事な仕事だとか。
 「ほるーにーは世代も幅広いし、いろいろな人がいるので毎回楽しませてもらっています」

「関西シティフィル交響楽団というオーケストラに所属しており、そこで《アルプス交響曲》を吹くことになり、ハイF管に頼ろうと思いました。でもフルトリプルは重いし、ディスカントはちょっと物足りないような気がしていたところに、セミトリプルの309の中古を見つけて、試奏したら良さそうだったので、ヨメに土下座して買いました(笑)。あの曲の終盤の高音域はこの楽器でなければ吹けなかったと思います」
「アレキサンダーは入れた息の分、音になるというイメージがありました。要はちゃんと吹かんとちゃんと鳴らない。それで以前はあきらめたのですが、今になってみると多少の進歩があったのか、楽器の違いによる違和感はそれほどないような気がしています。今後は曲や気分によってオットーのダブルと使い分けていこうと思います」




岩本愛さん

■岩本愛さん

 皆から「アイちゃん」と呼ばれており、名字を知っている人が少ないらしい。
大阪音大卒業で、ほるーにーの世話役であり音楽面でのリーダー。

「1999年に青年海外協力隊でフィリピンに派遣され、セブ市のユースオーケストラのプロ化に向けてホルンを指導していました。本当は2年という期間だったのですが、途中で楽器のハンダがはずれてしまい、向こうではきちんと直せなくて。楽器も帰りたいと言っているんだなあと思って、10ヶ月で帰ってきてしましました。それだけ楽器を大切に思っているんですよ!
 それでフィリピンから帰ってきてぷらぷらしていたら、長屋さんに『何かしよう』って言われて、ほるーにーを始めました」
以来、ほるーにー出席率は95%以上を誇るという。
  「休んだのが3回くらいですね。私が楽譜をあずかっているので、私が来ないと始まらないと思って。最近は人数が増えて、吹くよりも前に立って拍子を取っていることが多くて……。でもみんなが楽しんでくれていることが、私にとっても楽しいですね。」

「アレキサンダー103は大学に入る直前に買って、それから18年間使っています。ずっと吹いき込んでいるので、思った通り鳴ってくれますね」




正源聡さん&雪さん

■正源聡さん&雪さん

 北海道から参加されたご夫妻。と言っても、聡さんは以前(大阪)伊丹に単身赴任されていたときにほるーにーに参加し、9割方参加していたというが、残念ながら今年から浜松勤務となっている。奥様は札幌在住、今回は浜松経由で大阪に来られたそうだ。ほるーにーに参加するのは2回目。もちろん、お二人ともホルン吹き。
「ほるーにーは、いろいろなことが自由にできる感じがいいですね。がちがちにやっていないところが気楽で、でも周りの人のレベルがけっこう高くて刺激も受けるので、自分でも練習しないとだめだなあと思うようになります」
 浜松に転勤になっても、来やすい?
「さすがにいつもは来られませんが、この間の奈良大会は参加しました」(聡さん)

「普段は札幌のオーケストラと吹奏楽で吹いています。ほるーにーに来ると、やはりいろいろな意味で刺激を受けますね。あと、誰でも参加OKというスタイルがいいなあと思います。あのパートを決める際のサイコロ方式は、今までにない衝撃的な方法でしたが。あ、漢字は『笑撃的』にしてください(笑)」(雪さん)

 お二人とも楽器は103をお使いだ。
「やはり音色が魅力ですね。よく“アレキサンダートーン”と言われるあれです。自分では柔らかめの音なので、アメリカンタイプの楽器を吹くと音がぼけてしまうんですね。それが嫌で、真逆の方向性を持つアレキサンダーを吹いてみたら、求めている音に近づいて、しっくり来た感じです」(聡さん)
「私ももう十数年使っていますが、これを吹くのに慣れてしまうと、アレキサンダー以外の楽器ではちょっと物足りなく感じてしまいますね」(雪さん)




長屋哲央さん

■長屋哲央さん

 ほるーにーは、最初から参加。
「楽しいからやっている、それだけですね。でも、1つの楽器でこれだけの音域が出るというのがすごいと思いますし、同じ楽器だから合わせやすいということもあります。
 でも合わせにくい? 例えばカルテットなら、全員が同じような音色で合わせるところと、1人1人がそれぞれ主張をするところが両方ありますよね。それが十数人になると、全体の中で浮き上がって主張することが難しいということですね。でも、それはそれで楽しいんですけどね。でも、それは演奏会のためにパートを決めて練習するときの話で、普段はそんなこと考えていません。ほぼ初見ですから(笑)」

 場所取り係ということですが。
「いつも使っている新大阪のココプラザが3ヶ月前から取れるので、まず押さえてしまうという役目です。その日に集まれる人が集まると」

 アレキサンダーの魅力は?
「この103はもう20年くらい前、学生時代に親に買ってもらったものです。実は『アレキサンダーを持ったら(ヘルマン・)バウマンになれる』と思っとったんですが、そうはいかなかったですね(笑)。現在もまだまだ模索中です。でも、そういう楽器だからこそ、もっとちゃんと吹けたら良いなあと思いますよね。まあ、一生無理かもしれませんけれど(笑)」




吉岡 基さん

■吉岡 基さん

 ほるーにーに来るようになったきっかけは、アレッシオ・アレグリーニをメインゲストとする「友情のサビーナ・オーケストラ」の豊中駅前のイベントで、出場団体を探していたときに知り合いのいるほるーにーに話をしたこと。その後、ご自身も居着いてしまったのだとか。
「ほるーにーにはいろんな人がいますけれど、自分にないものを持っている人と一緒に演れるというのがいいですね。いつもは初見で吹いて終わりという感じなので、イベントのためにきっちりアンサンブルを仕上げるというのも、たまには良いなあと思っています」

 楽器は、普段はオールドクルスペを吹いているそうだが、この日は107もお持ちだった。
「学生時代は黄色の103を吹いていましたが、その後ずっとBbシングルを使っていて、アレキサンダーのBbシングルも持っていました。202という、セミダブルの3番上昇管の楽器を使っていたこともあります。当時はコルトワのピストンも吹いていました。
 この107はアメリカでジャルディネリが注文した太ベル仕様なんです。そのせいかどうかわかりませんが、F管とBb管の音色がそれほど変わらず、吹きやすいです。オプションのナチュラルF管も付いていますが、Bbシングルのつもりで吹いています」




小林計昭さん

■小林計昭さん

「ほるーにーは、楽しいですね。岩本さんが姉御肌というか、優しくも厳しいです。しかもリズムがどうとか音程がどうという指示はしないんですね。『そこはもっと疾走感を出して』とかいうことを言ってくれるのが良いです。しかも、岩本さんやその後輩の音大出の方とも一緒に吹くことができて、吹奏楽コンクールの成績と音楽のレベルは違うのだということも学べたのも非常に良かったと思います」
「もともと、ほるーにーに参加する前から奈良県で“ホルンのわ”というアンサンブルをやっています。大編成のアンサンブルがやりたいと思い、県内で各バンドに所属しているホルン吹きが集まってアンサンブルコンテストに出たりしています。ただレベル的にはほるーにーの方が高いですし、何よりも大阪にこれだけホルン好きが集まっているというのが驚きでした」

 現在のメインはアレキサンダー200だが、ニッケルシルバーの303という珍しい楽器もお持ちだ。
「とにかく103が欲しかったのですが、あるときトリプルの中古があるということで303を吹いてみたら、確かに重い感じはありましたが良い楽器で、即買いしました。ただ、今の師匠に『今息を使わないで楽をする吹き方になっているから、まずガイヤーモデルをしっかり吹けるようになった方がいい』と言われてドルチェ楽器さんに行ったときに、この200に出会いました。吹いてみたら抜けの良さが気に入ってしまって、もう手放せなくなってしまいました。吹奏管はガイヤーモデルならではですが、やはりアレキサンダーの音色というのは何にも代え難いものがありますよね。吹いたときの気持ちよさもあり、この楽器にしてから、レッスンに行く頻度も増えました。
 いつかこの200を吹きこなせるときが来たら、また303に戻ろうとも思っています」




駒田邦彦さん

■駒田邦彦さん

 ニッケルシルバーの103で、ベルだけ赤のノーラッカーという珍しい組み合わせ。
「楽器を探しているときに楽器屋さんから連絡をもらって吹いてみたのですが、ニッケルって抵抗があって吹きにくいイメージがあるじゃないですか。でも思いの外吹きやすかったので買うことにしました。やはり音が良かったというのが一番の理由です。周りに103を吹いている人が多いので、みんなと同じは嫌やなと思っていたのですが、まあニッケルはあまりないからいいかと(笑)」
「その後レバーが少し遠かったのでコインを貼って、ハンドストラップも付けて吹きやすくしています。もともとベルもニッケルだったのですが、やはり少しきつく感じてきて、池田(重一)先生が同じ組み合わせを使っているのを知っていたので、ベルを替えてみたらとても良い感じになりました」

「ほるーにーは、ホルンばかりこんなに大人数集まることが珍しいので、刺激を受けながら楽しんで吹いてます。へ音記号が苦手なのですが、それも含めて初見はだいぶ鍛えられています」




桑原 翔さん

■桑原 翔さん

「ホルンアンサンブルは好きで、大学時代にもよく楽しんでいました。初見演奏も好きですね。みんながどうなるかわからない中で吹くので、自分の実力を試す良いチャンスやと思っています。特に大人数集まると、オケの編曲をやるので、かなり難易度が高いのですがそれも楽しいところです。何度も参加していると、全くやったことのない曲がいきなり出てくるということは少なくなりますが、以前とは違うパートを吹くことになるのが面白いですね」

 現在のアレキサンダー103を購入したのは2010年12月。
「以前の楽器は自分の感覚だけで選んでしまったので、社会人になったのをきっかけに、わかる人にちんと音を聴いてもらって楽器を選びたいと思いました。先生の前で吹いてみて、この楽器を選びました。赤は初めてだったので、吹き始めたころは息が取られてしんどかったです。すごく遠鳴りする楽器だと言われていて、客席でよく聞こえるそうです。楽器に助けられながらやっています」





メンバー一覧

氏 名 使用楽器 マウスピース
小林 計昭 アレキサンダー 200MBL、303NBL JK 2CK-A1
桑原 翔 アレキサンダー 103GBL Tiltz AH-2B、MOMO 32CWX
正源 聡 アレキサンダー 103M JK 3EK-AS
槻館 麻理子 ヤマハ YHR−864D オリジナル
西窪 一郎 ホルトン H104 シュミット 11
横井 奈緒子 オットー 166YB ティルツ S8
山部 義幸 アレキサンダー 309MBL、オットー 166GB シュミット 55
金川 裕司 ヤマハ YHR−891D ベストブラス 3C
久保 晴香 ハンスホイヤー 4802GB JK 2CM
秋元 美衣瑠 ハンスホイヤー 4801 ティルツ B4
大石 妙枝 ハンスホイヤー 4801 アレキサンダー 8F
岩本 愛 アレキサンダー 103GB ティルツ S8
吉岡 基 アレキサンダー 107GB PHC
長屋 哲央 アレキサンダー 103MB(L) JK 12BM
新川 初美 アレキサンダー 103 JK
駒田 邦彦 アレキサンダー 103  アレキサンダー 22
巽 朋子 アレキサンダー 103MB JK W32DM
杉本 匠 クルスペ セミダブル バック 10S
深谷 武生 アレキサンダー 103GB、オットー、他 ヤマハ32GP(改造)、他
正源 雪 アレキサンダー 103GBL JK3DK-U21
芥川 洋 アレキサンダー 103MBL JK2DM A1
岩尾 武司 アレキサンダー 200GB TAD
服部 早苗 マックラーケン TAD
竹松 和友 ハンスホイヤー 6802MAL JK2DK
坂下 杏里 ヤマハ YHR-868GD MOMO31BW
町田 れいな アレキサンダー 102MBL ティルツS8



このコーナーではアレキサンダーホルンオーナーズクラブ会員が所属するオーケストラ、吹奏楽、アンサンブルなどを紹介していきます。

団体の紹介はもちろん、他ではなかなか紹介されない周辺の情報や、団員の集まる店など、楽しい情報をお届けいたします!!

つきましては、是非我が団体へ!という会員を募集いたします。演奏会の案内や、団員募集などの宣伝するもよし、とにかく出たい!と思うもよし、せっかくのアピールチャンスなので、どしどしご応募ください☆

下の『ここで吹いてます募集』ボタンをクリックすると、メーラーが立ち上がります。件名に『ここで吹いてます募集』、本文に会員番号、氏名、団体名を明記の上、送信してください。追って編集部から取材の予定などのメールを返信いたします。

さぁ皆さん!こぞってのご応募、お待ちしておりまーす(^o^)丿
 
ここで吹いてます募集


↑ ページトップへ戻る


ALEXANDER HORN OWNER'S CLUB Copyright© Yamaha Music Japan Co., Ltd. 個人情報保護方針