アレキサンダーファン
2007年03月掲載
−会員所属団体の紹介− ここで吹いてます! アレキサンダーホルンオーナーズクラブ会員が所属するオーケストラ、吹奏楽、アンサンブルなどを紹介していきます。演奏会PR、団員募集等にどうぞご活用下さい♪
イメージ
明石フィルハーモニー交響楽団 明石フィルハーモニー交響楽団
こんな団体
吹奏楽の盛んな明石だが、これまでオーケストラは存在しなかった。そこへ市長の「鶴の一声」でアマチュアオーケストラ設立のプロジェクトが立ち上がることになる。設立委員となる音楽家の方々に声をかけ、市の公報で団員募集をして2006年の夏にオーディションを実施、10月から活動を開始。そして2007年3月18日に第1回目の定期演奏会を迎える。明石フィルハーモニー交響楽団は生まれたばかりのオーケストラだ。

たこをモチーフにしたロゴマーク
しかし「明石のたこ」にあやかって、プロジェクトの時点から “たこフィル"の愛称が付いており、すでに正式名称よりもこちらの方が広まり、親しまれている。たこをモチーフにしたロゴマークもある。

現在は市の外郭団体である財団法人 明石 コミュニティー創造協会が事務局としてオーケストラを運営しており、つまりは市の強力なバックアップがあるということなのだが、「いずれは独立した組織としてのオーケストラを目指しています」と事務局の岩本さんは話す。

練習
市の主導で新しいオーケストラができるということでメディアの注目度も高く、新聞やテレビの取材も多数あったという(「アレキサンダーファン」取材当日も、テレビの撮影が1件、新聞社の取材が1件入っていた)。そのおかげかどうかわからないが、取材日から約1ヶ月後に迫った第1回定期演奏会のチケットはすでに完売。アマチュア団体としては羨ましい限りだが、団員でも希望枚数が確保できない状態に嬉しい悲鳴という感じだった。

現在の活動は原則として毎週土曜夜、6時半〜9時が練習で、場所は明石駅前の明石市生涯学習センターが多い。取材当日はその他に、練習前に同じ場所で弦楽器のパート練習なども行なわれていた。

この先の予定としては2007年9月、2008年3月の第2回、第3回定期演奏会が決まっており、曲目もすでに一部決まっている(たこフィルinformationを参照)。また、追加の団員募集が4月にあるそうだ。

練習 練習



ホルンパート

ホルンパート
2005年夏に各自オーディションを受けてオーケストラに入ったそうだ。6〜7人受けて、なぜか団員は3人しか取らなかったということで、現在のホルンの正式メンバーは3人。今回の演奏会はエキストラ2人を頼んでいる。
きっとレベル優先でメンバーを決めたのであろう。オーディションの課題曲は今回の定期演奏会の曲からの抜粋だったが、それにプラスしてブラームスの交響曲第2番も入っていたそうで、「練習するだけでも疲れた」と笑う。
集まってからまだ半年足らずのメンバーだが、このオーケストラの中ではアンサンブルができていると言われているそうだ。



福井日陽さん
福井日陽さん
■使用楽器
アレキサンダー 103GBL
■主な使用マウスピース
シュミット8(改)

大阪音大を出てフリーのホルン奏者として活動。ずっと明石で育ったので、大学卒業後も明石で音楽活動ができたらいいなと思っているところに、たこフィル設立を知ったそうだ。
「プロ・アマ関係なく、地元に関わって音楽をやっていきたいと思っています。たこフィルはまだ集まったばかりのオーケストラなのでまとまるにはまだ時間がかかりそうですが、きっと良いオケになると思いますので、見守っていただければと思っています。僕自身も、音大を出たからには、手本にならなあかんな、と思いながらやっています」

実は福井さんは今年の夏からドイツにホルン留学する。ロストックというバルト海沿岸の町にある大学で、ドイツには珍しく(明石に似て)魚のおいしいところだそうだ。
「卒業してから、ドイツに行って本場の音楽を学びたいと思っていました。ロストック音大の客員教授にはあのペーター・ダムもいて、僕もその弟子であるギュンター・バイドリッヒという教授に付くことにができました。あと課題はドイツ語なんですが(笑)」
「たこフィルの演奏会は3月と9月の予定で、ちょうど向こうの大学が休みになり、日本に戻っている時期と重なりますから、これからもたこフィルは続けるつもりです」



松本峰子さん
松本峰子さん
■使用楽器
ホルトン H-281
■主な使用マウスピース
シュミット8

学生時代からずっとホルンを吹いていましたが、卒業してからなかなか時間が取れなくて、8年以上ブランクがありました。でもずっと楽器を吹きたいなとは思っていたので、結婚して明石に住むようになって地元にオーケストラを作るということを知り、応募しました。中学校のときの吹奏楽部にあまり良い思い出がなくて(笑)、その後はずっとオーケストラを選んできました。中学の終わり頃から大阪市のユースオーケストラにオーディションを受けて入ったのですが、楽譜の読み替えが難しかったりして、大阪市音楽団の長谷先生に付くようになりました。ブランクの最中も「楽器が吹きたいんですが」と言ってレッスンに行ったり(笑)。
行った大学にはオーケストラがなく、「大きな組織のオーケストラに入って上手くなりたい」と思い、京都大学のオーケストラに入っていたという。
「音程とか音の処理とか、細かな部分を少しずつ上手にできるようにして、そういうことの積み重ねの結果として上手くできたと感じることが嬉しいですね」と非常に向上心にあふれる印象。

楽器はホルトンには珍しいノーラッカーで、表面をピカピカに磨いてある
「イエローブラスとゴールドブラスのコンビネーションがヨーロピアン・トーンを出してくれる感じです。買うときに吹いたらピピッと来ました。すごく気に入っています」
実は京都大学のオーケストラ練習場が火事で燃えてしまったときに、偶然別の団体のアンサンブルのために楽器を持ち帰っていて無事だったという幸運もあるそうで、「何があっても手放さないようにしたいと思っています(笑)」



西川理恵子さん
西川理恵子さん
■使用楽器
アレキサンダー 103C
■主な使用マウスピース
アレキサンダー 8M

「中学校からこれまで吹奏楽一本でやってきたので、オーケストラをやりたかった」と思っていたが、メンバーの空きがなかったりと機会に恵まれなかったという。今回は地元にオーケストラができるということで、喜んで応募したそうだ。
大学卒業後は「保科洋ディレクターズ・バンド」に入っていて、同時に奈良の吹奏楽団にも通っていた。
「奈良の方は、大学OBのアンサンブルから発展して立ち上げたバンドなので、遠いからと言って行かないわけにもいかなくて……。片道2時間くらいかかるので、コンクールの時期には泣きそうになってますけど(笑)。でもそちらは演奏会前に練習が集中するのでずっと練習があるわけではないのですが、保科洋ディレクターズ・バンドの方は練習時間もこのオケとかぶってしまっていて、なかなか行けなくて申し訳ない状態です」
実際にたこフィルに入って練習を始めても、吹奏楽とオーケストラの違いによるとまどいは特にないそうだ。

使っている楽器は5〜6年前に購入した103C(現在では103MSPGPという型番になっている)という特別仕様で、イエローブラス+シルバープレーティングを基本として、部分的にゴールドプレーティングを施したもの。西川さんによれば、ミュンヘン・フィルのティルヴィリガーが発注した数本のうちの1本で、たまたま大阪にあったという。
「そのときは40本くらい試奏してもこれと思う楽器がなくて、『東京まで行って探さないとだめかなあ』と思っていたら、奥の棚にあったこの楽器が目にとまって、吹いてみたらめっちゃ良くて。思わず30分くらい基礎練習をしてしまいました(笑)。もう即決です」
人と楽器というのは、つくづく出会いだなと実感。




明石フィルハーモニー管弦楽団(たこフィル)information

掲載の演奏会は終了致しました。最新情報は各団体にお問い合わせ下さい。
■第1回定期演奏会
日時 2007年3月18日(日) 13:30開場/14:00開演
場所 明石市民会館 アワーズホール 大ホール
曲目 スッペ/喜歌劇「軽騎兵」序曲
ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
チャイコフスキー/交響曲第4番
指揮 斉田好男・松井隆司
コンサートマスター 梅沢和人
チケット 完売(当日券なし)

掲載の演奏会は終了致しました。最新情報は各団体にお問い合わせ下さい。
■第2回定期演奏会
日時 2007年9月24日(月・休日)
場所 明石市民会館 アワーズホール 大ホール
曲目 ロッシーニ/歌劇「ウィリアム・テル」序曲
シューベルト/交響曲第7番ロ短調「未完成」
チャイコフスキー/バレエ「くるみ割り人形」より
指揮 斉田好男・松井隆司
コンサートミストレス 北浦洋子

■第3回定期演奏会
日時 2008年3月23日(日)
場所 明石市民会館 アワーズホール 大ホール
曲目 モーツァルト/フルート協奏曲第2番
フルート 大江浩志
指揮 斉田好男・松井隆司
ホームページ http://www.tacophil.jp/
 



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