1997年に設立された東大フィルの、結成10周年記念オーケストラがきっかけになり、そのメンバーが核となって結成されたのが東大フィル・グラデュエイト・オーケストラ(以下、東大フィル・Gオケ)。ちなみに「グラデュエイト」は「卒業生」という意味だ。とは言え、現在では中学生から社会人まで様々な人々が参加しており、東大フィル出身者はメンバーの3割程度となっているそうだ。
第1回目の演奏会は2010年1月、チャイコフスキーの交響曲第5番を演奏。最初だったので試行錯誤しながらの演奏会だったというが、それでも700〜800人のお客さんを集めた。今後は、8ヶ月に1回くらいのペースで定期演奏会の開催を考えているそうだ。
練習は日曜日の午前中に固定。「やはり日曜日の午前中というのはあまり使わない時間なので、早起きして練習に来ることで有効活用もできるし、別のオーケストラと掛け持ちすることも可能です」とはメンバーのコメント。
今回から、本番までの練習の過程で“メルクマール合奏”というものを設け、そこでは本番同様に全曲を通すということをしている。
「1つのターニングポイントということで、それに向けての緊張感もあるし、本番のスタミナ配分も考えられます」
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