市川交響楽団は常任指揮者がいないこともあり、本番の指揮者が来るまでの合奏を、ホルン奏者でもある世川望さんに振ってもらっているそうだ。先日、ドイツ公演をしたときには本番の指揮とお話も担当したという。
そんな世川さんに、市川交響楽団についてうかがった。
「みんながオーケストラというものを本当に楽しんでいると思います。市川交響楽団は伝統があるオーケストラですが、皆さんがそれに誇りを持っているのが一番の特徴ではないでしょうか。
最初指揮したのは《ヘンゼルとグレーテル》ですが、ホルンで始まるのを聴いて、『こんなに良いハーモニーを奏でるのか』とびっくりしました。それ以来、ホルンにとって重要なレパートリーも一緒に演奏させてもらって、今回もそうですが、それぞれの曲をみんな素晴らしいレベルで演奏しています。プロほど練習する時間はないでしょうし、スタミナの面でも、『どうしてこんなパワーがあるんだろう』と思います」 |
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世川さん愛用の楽器は、イエローブラスに銀メッキをかけたアレキサンダー103で、ニッケルのマウスパイプがついている |
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