アレキサンダーファン
2008年07月掲載
−会員所属団体の紹介− ここで吹いてます! アレキサンダーホルンオーナーズクラブ会員が所属するオーケストラ、吹奏楽、アンサンブルなどを紹介していきます。演奏会PR、団員募集等にどうぞご活用下さい♪
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交響楽団 魁 交響楽団 魁
こんな団体
 交響楽団 魁(さきがけ)は東京理科大学のOBオケだ。卒業して4年目の代が中心となっており、団員はみな20代と若い。団員数は約80名。結成は2007年3月で、その年の12月に第1回の定期演奏会を行なっている。
 指揮は、東京理科大学管弦楽団の常任指揮者でもある川合良一氏。

 練習は基本的に土曜日に行ない、演奏会前3ヶ月くらいの活動。演奏会はだいたい1年に1回のペースを考えているそうで、次回の演奏会については詳細未定だ。

団長の平田さん(クラリネット)
 団長の平田さん(クラリネット)を中心に、役員の方にこのオーケストラについてお話をうかがった。
「理科大はもともとOBオケがあったのですが、あるときに活動を休止してしまったために、若い世代で新しく立ち上げました。メンバーは東京理科大学のOB・OGのみで、一般にメンバー募集はしていません」
 学生時代からの知り合いばかりなので雰囲気は非常にアットホーム。年齢も近く、大学時代に一緒に吹いたことがある人がほとんどなのでやりやすいという。「練習は、毎回同窓会をしているようなもの」だそうで、練習後の飲み会も毎回30人くらいの参加があるのだとか。


 「すぐれている」「(他者を)先駆ける」という意味で《魁(さきがけ)》。変わった団体名だが、「まず横文字の名前にしたくなかったんです。漢字一文字で何か良い名前がないだろうかと探していたら、『魁(さきがけ)』という案が出てきました。意味は後付けです(笑)」
「どこの会場でも読んでもらえないのが悩み」だそうだ。

交響楽団 魁



ホルンパート

ホルンパート

 ホルンは前回の第1回演奏会のときに10人、現在は12人も在籍している(当初は13人)。そこでパートが足りなくなってしまい、弦の編成上ホルンが8本の曲なども難しいということで選曲に悩んでいたところ「それならばメインもシューマンだし、コンツェルトシュトゥックをやろう!」という話が持ち上がったそうだ。

 理科大のホルンは特に上下のつながりが強く、ホルンのOB団体「ハードボイルドの会」は年に4〜5回の集まりがあるが、現役はもちろん、かなり広い範囲のOBが参加するという。これまでも老人ホームでの慰問演奏などの演奏活動を行なっていたが、今年が創立20年に当たるということもあって、第1回の演奏会を企画しているとか。

 ホルンパートの伝統で、大学オケに入部すると必ずあだ名が付けられるそうで、現在でもお互いにあだ名で呼び合っている(ということで、今回のメンバー紹介も、あだ名をメインにさせていただいた)。

コンツェルトシュトゥックのソロメンバーに聞く
コンツェルトシュトゥックのソロメンバーに聞く
 シューマンのコンツェルトシュトゥックでソロを吹く4人にまずお話をうかがった。パートは1番=たまり、2番=らっきょ、3番=びゅうてぃ、4番=ライター(敬称略。もちろんあだ名)。
「最初は指揮者からコンツェルトシュトゥックという話も出たのですが、そのときには『いやあ無理です』と言っていました。でも人数のことを考えているうちに、『じゃあ、やっちゃう?』という感じで。もちろん、いつかはやりたいねという話はしていましたが、それがこんなに早く実現したのは嬉しいですね」
 4人は学年が2人ずつ同じで、2つ違いととても近い。大学を卒業してからも4人でアンサンブルを組んでいたそうだ。その名もよく飲みに行っていた居酒屋の看板メニューから取って「皮炒めホルンカルテット(略してKHQ)」。
「しょっちゅう飲んでは誰かの家に泊まってDVDを見ながらホルンの話をしているという、そんな嫌な仲間なんですけれど(笑)。だからお互いよく知っているし、息も合わせやすいと思います」
 4人でかなり練習をしているそうだが、「仕事もあってなかなか集まれないので、金曜日の深夜から朝5時までとか、スタジオを借りてやっています」

―1番は大変だと思いますが、いかがですか?
たまり   「最高音のAは当たるも八卦、当たらぬも八卦ですね(笑)。それよりも曲が良いので、それを楽しみたいと思ってます。アマチュアですからね」
びゅうてぃ   「もともと1番を吹ける可能性があるのがこの人しかいなかった。というよりも、この人がいたからこそこの曲ができた」
たまり   「最初は『絶対に無理』と言っていました」
びゅうてぃ   「でもこの曲を、この4人でできる機会が今後あるかどうかわかりませんから、できるときにやろうと説得しました」
たまり   「プロでもめったに演奏する機会がない曲なのに、アマチュアで、しかもオケをバックにやらせてもらえるなんて一生ないと思うので。結局やらせてもらうことにしましたけれど。あと、体力的にも今がピークじゃないかと思って(笑)」
びゅうてぃ   「何限界宣言してるんだよ!」
たまり   「でもやっぱりスタミナの問題は大きいので、トンプソン版を元に、さらにパートを入れ替えています。3番4番にかなり振っています」
らっきょ   「4人で練習はずっとやってますが、オケと合わせるとやっぱり緊張しますね」
ライター   「あとは使っている楽器が全員違うので、音もそれぞれが個性的で面白いですよ」

―では、最後にコンツェルトシュトゥックを聴きに来てくれる人に一言。
たまり   「ソロも楽しんでもらいたいのですが、曲自体がやはり良い曲なので、それをもっと多くの人に知って欲しいと思います」
らっきょ   「最初のオケのトゥッティの後、沈黙があってホルンのファンファーレが出て来るのがすごくカッコいいじゃないですか。そこが上手く行けば、勝ったも同然ですね(笑)。あとは思い切りの良い演奏をしたいと思います」
びゅうてぃ   「単に『よくがんばったね』と言われるような演奏ではなく、アマチュアなりにお客さんに伝えることができる演奏をしたいと思っています」
ライター   「下吹きならではの仕事を果たしたいと思います。音量を出しつつハーモニーを崩さない、仕事人を目指します」




びゅうてぃ(高野)
びゅうてぃ(高野)
■使用楽器
アレキサンダー 200MBL
■主な使用マウスピース
アトリエモモ 31CA

今回取材をアレンジしてくださったAHOC会員。
アレキサンダー200MBLは大学2年生から使用。大学時代は周りにコーンが多い中「音が合わない」と言われながらも使い続けていたそうだ。
「楽器屋さんに行き、買う楽器が決まって待っている間に200を吹かせてもらったんです。その瞬間に『さっきのやめて、これ下さい!』(笑)。アレキサンダーは音が好きだったので『いつかは』と思っていたのですが、私は大学からホルンを始めたので103は吹けそうになかった。でも200はよかったですね。別のオケで全員がアレキサンダーのところがあるのですが、そこで吹いたときは楽しかったです。やはり4人で吹いたときのサウンドがアレキサンダーならではと思いました」

 コンツェルトシュトゥックの言いだしっぺでもある。
「大学を卒業してからは、なかなか夢中で曲を練習するということが少なかったのですが、この曲は練習を無理やりでも入れて追い込んでいます」
 なんと、ホルンを吹きたいがために、この2月に仕事を変わったのだという。「それまでが忙しくてなかなか楽器を吹けなくなってしまっていたので、仕事を変えたおかげで今回の演奏会に出られることになりました」
まさにコンツェルトシュトゥックのために転職したと言っても過言ではない?



たまり(佐藤勇)
たまり(佐藤勇)
■使用楽器
クルスペ 8NALモデルホーナー
■主な使用マウスピース
ベストブラス Masato Yoshinaga Virtuoso

 通称「飛び道具」だそうで、ハイトーンを吹かせたら右に出るものはいないのだとか。しかし、本人は「上も下も全部吹きたい」と言う。現在、5つのオーケストラを掛け持ちしているため、休日はオケの練習で終わってしまうらしい。

「透明感が合って、柔らかで包み込むような音が好きですね。故山本昭一さんとか、新日フィルの吉永さんとかの音が好きです」
 コンツェルトシュトゥックもこのフルダブルで演奏する?
「アレキサンダーの107を借りるという話もあったのですが、ディスカントホルンでは指を間違えそうで(笑)。確率が上がるのはわかるのですが、フルダブルで出ない音は出ないわけですから、やはり慣れ親しんだ楽器で吹こうと思っています」




らっきょ(佐藤裕)
らっきょ(佐藤裕)
■使用楽器
コーン 8D
■主な使用マウスピース
ストーク C4

「やはりアメリカのホルン吹きの太い音が好きです。ニューヨークフィルのマイヤースとか、ジョン・セルミナーロの音も好きですね。やはりこの楽器は中低音がよく鳴るのが魅力ですけれど、もともと理科大ではコーンを使って上を吹くというのが伝統で(笑)、それがまた快感なんです」
「このオケは長年の付き合いがある人間ばかりですからフレッシュさはないのですが、ソロもやりやすいですよ」



ライター(島)
ライター(島)
■使用楽器
キューン W293モデルライスマン
■主な使用マウスピース
ベストブラス Masato Yoshinaga Dream

「アンサンブルなどをやっても、ヘ音記号が読めるし、高音もそれほど得意ではないので、自然に下を吹くことが多いのですが、ときどきト音記号が読めなくなっていることがあって(笑)。生涯で6割くらいが4番を吹いています。2番も含めると8割を超えるんじゃないかな。
 最近はベルリンフィルのサラ(ウィリス)といい、都響の野見山さんといい、低音吹きは女性が強いですから、余計刺激を受けますね。自分より細い体であんなに太い音が出るというのが、最初衝撃的でした」

 現在お使いの楽器も、「衝動買い」に近いそうだ。
「楽器を買うつもりはなくて、ミュートが買ってすぐ壊れたので交換してもらいに行ったんです。それで待っている間に吹かせてもらったら、『あ、これいいですね』と。それまでずっと次の楽器を探していたのですが、一番肌に合ったのがキューンでした。下吹き用の楽器ということではなく、何でも吹ける楽器を探していたので」
「私は基本的に下吹きなんですが、なぜか昔から比較的細めのベルの楽器で下を吹くという(笑)。楽器に助けてもらうよりは、自分の腕でなんとかしようと思っています」



あせい(小林)
あせい(小林)
■使用楽器
ハンスホイヤー 4801MAL
■主な使用マウスピース
ティルツ S8

現在のパートリーダー。今度の演奏会は交響曲のトップを吹く。
「ホルンの中では学年的に上から2番目ですが、1番上の学年がオケの役員をやっているひとが多いので、私がやることになりました。
 ホルンは人数も多く、好き勝手やっているのですが、オケのメーリングリストとは別にパートのメーリングリストを作って連絡に使うなど、スムーズにできるようにしています」
「パート決めなどもまったくもめずに決まりますね。人によっては序曲だけという場合もありますが、しばらく楽器を吹いていなかったからあまり乗り番が多くない方がいいという人もいて、そこは上手くいっています」



びび(松田)
びび(松田)
■使用楽器
アレキサンダー 103MBL
■主な使用マウスピース
JK W4CK

103は購入したばかり。なんとシュテファン・ドールの選定品!
「大学時代のトレーナーの先生と一緒に行って、選んでもらった楽器がたまたま選定品でした。その前からいろいろな楽器を吹いてみて、103を買うことに決めました。
 決め手は音ですね。吹奏感も抵抗感があって良いと思いましたが、やはり一番は音でした。実際に吹いてみると、良く鳴るな、というのが第一印象です」



もるつ(米盛)
もるつ(米盛)
■使用楽器
アレキサンダー 103MBL
■主な使用マウスピース
アレキサンダー 9

「3年ほど前に103を買ったのですがそのまま眠らせてしまって、やっとここで吹くことができるようになりました。
 もともと、びゅうてぃさんがアレキサンダーを吹いている音を聴いて『良いなあ』と思い、それから憧れのアレキサンダーになっていました。最初は私も103は違うなあと思っていて、1103を探していたのですが、先生が今の103を吹いたらやはり音が違ったので。最初ちょっと吹きづらかったですが、楽器が鳴ってくれるような感覚が良いです」
 「でも、久しぶりのオーケストラなのですごく緊張して、練習の前は胃が痛くなるんです」



てんぐ(渡辺) あっこ(澤田) ぽー(北詰)
てんぐ(渡辺)
■使用楽器
ハンスホイヤー 801GAL
■主な使用マウスピース
JK W2DN

 「魁」設立時から役員を務めている。なんと役員の1/3くらいがホルンで占められているそうだ。
「でも、あまりホルンとしての意見を出し過ぎないようにと、気をつけています。ホルン主体のオケにしてしまうのは、面白くないですから。理科大のホルンは、現役のときから上の人と仲がいいので、OBオケに入っても知っている人ばかりで、でも一緒に演奏したことがない人とも一緒にできるというのがいいです」
「ただ、ここ1年くらいあまり楽器を吹いていなくて、以前できたことができなくなっていて歯がゆい思いをしています」



あっこ(澤田)
■使用楽器
ヤマハ YHR-668D
■主な使用マウスピース
JK 3DK

「他の団体と掛け持ちしているのですが、練習がまったく重ならないのでうまく行っています。ホルンを吹くのが好きで、現役のときから授業をサボってずっと吹いていました。ちょっと長めに大学にいるのですが、それもホルンを吹きたくてということにしておきます(笑)。毎日部室に顔を出して楽器を吹く毎日です。卒業後も、ホルンと仕事を両立できるようなところを探そうと思っています」



ぽー(北詰)
■使用楽器
ヤマハ YHR-567GDB
■主な使用マウスピース
ティルツ S8

「私も今回リハビリ組です。大学を卒業してから他の団体にいたこともあったのですが、ここしばらくお休みをしていました。また吹きたいなと思ったときに、他の団体だと入りづらいですけれどここなら入れてくれるかなと思って、今回から参加しています。
 今回はコンツェルトシュトゥックのオケの2番なので、オケの中からあの4人のソロを聴いているのがとても楽しくて。それが今回の役得ですね。つい練習中にニコニコしてしまっています」
「演奏会が終わるとしばらく活動がお休みになってしまうので、せっかく始めたのにもったいないから、会社のオケとか別の団体にも入ろうと思っています」



こけお(劒)
■使用楽器
ホルトン H277
■主な使用マウスピース
ジャルディネリ F16
(取材当日欠席)



らんち(森重)
■使用楽器
ハンスホイヤー 4801MAL
■主な使用マウスピース
アレキサンダー23
(取材当日欠席)




掲載の演奏会は終了致しました。最新情報は各団体にお問い合わせ下さい。
交響楽団 魁information
 
■第2回定期演奏会
日時 2008年8月2日(土) 18時開演
場所 ティアラこうとう 大ホール
曲目 シューマン/マンフレッド序曲
シューマン/4本のホルンと管弦楽のための「コンツェルトシュトゥック」
シューマン/交響曲第4番
指揮 川合良一
入場料 無料

ホームページ http://orchestra.musicinfo.co.jp/~sakigake/
 



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