アレキサンダーファン
2008年05月掲載
−会員所属団体の紹介− ここで吹いてます! アレキサンダーホルンオーナーズクラブ会員が所属するオーケストラ、吹奏楽、アンサンブルなどを紹介していきます。演奏会PR、団員募集等にどうぞご活用下さい♪
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秋田ホルンクラブ 秋田ホルンクラブ
こんな団体
 秋田ホルンクラブは1978年の創設で、2008年に30周年記念を迎える。創設当時から毎年1回のペースで演奏会を開いているそうで、今回が「30回記念コンサート」になるそうだ。
 創団当時を知る、会長の筑波義厚さんにお話をうかがったところ、そのころからいろいろな意味でユニークかつ意欲的だったことがわかる。秋田大学教育学部の音楽科の授業でオーケストラがあったのだが、ホルンの学生がおらず、筑波さんをはじめとする他学科の学生が3人、エキストラとして参加していたところ、ある年に音楽科の学生としてホルンが1人入って4人揃ったことから、「演奏会をしよう」という話が持ち上がったそうだ。

 「モーツァルトの協奏曲が4曲あるから、1人1曲演奏することにして、しかもそれぞれの学年に合わせて1年生が1番、2年生が2番という具合に吹くという演奏会を企画しました。ただそれだけでは面白くないので、その後にアンサンブルをやることになり、そのメンバーで秋田ホルンクラブが発足したということになります。私もその演奏会には出ておりまして、モーツァルトの協奏曲の2番を吹きました」

 秋田ホルンクラブはその4人で発足し、メンバーを増やしながら現在に至っている。人づてや、コンサートを見て入られた人が多く、特に事務局長である木内さん(現在は山王中学校の吹奏楽部顧問!)の教え子も多いのだそうだ。

 メンバーは30名弱で、常時練習に参加しているのは20名ほどだ。また、ほとんどの方は別の吹奏楽団やオーケストラに所属しているという。下は高校生から上は50代半ばくらいまで、各年齢層がバランスよくいるのも特徴のひとつ。秋田県全域から集まっているが、秋田から埼玉に異動しても演奏会には参加する人もいるという。
 団の雰囲気としては「来るものは拒まず、去るものは追わず」だそうで、特に締め付けもなく、本人が心地良いと思っている限りは続ける、というものだとか。

秋田ホルンクラブ

 演奏会は毎年5月が多い。プログラムはかなり意欲的なものが多く、過去の演目を拾ってみてもショスタコーヴィチの「祝典序曲」やベートーヴェンの「運命」第1楽章、グリンカの「ルスランとリュドミラ」、シューマンの「コンツェルトシュトゥック」などチャレンジングな曲が並んでいる。
 演奏会の要素としては、まず地区ごとにグループを組んでそれぞれで練習した小編成アンサンブル。そしてソロのステージ。これは団内で1月にソロコンサートを開くのだが、その中から5月の演奏会でソロを吹く人を指名するという。そして最後が全員による曲。編成が大きいのでロンドン・ホルン・サウンドの16重奏などは重要なレパートリーになっているそうだ。
「確かに難しいですけれど、練習のしがいはありますね(笑)。これはアマチュアの特権です。今年も『ローマの謝肉祭』をやります」
 特に今回は30周年記念ということで、樋口哲生氏(N響ホルン奏者)、山本真氏(元N響ホルン奏者)をゲストとして迎え、また市内の吹奏楽部の生徒によるホルンアンサンブルも企画しているとか。

 秋田ホルンクラブの活動は毎年1月〜5月くらいまで。1月のソロコンサートを皮切りに、2月から毎週練習をして5月の演奏会に臨む。それ以外の時期は、吹奏楽やオーケストラそれぞれの活動を中心にするということだそうだ。
 これも、長続きの秘訣かもしれない。

秋田ホルンクラブ



メンバーの声

今野 保さん
今野 保さん
■使用楽器
アレキサンダー 200MB
■主な使用マウスピース
JK2BK GP

 今回の取材にあたってお骨折りいただいたAHOC会員。
 現在お使いのアレキサンダー200は2002年の12月に購入されたもの。
「小さい頃から、楽器はアレキサンダーという意識は頭の片隅にあって、バウマンが103を使っているのを見て、やはり良いなあと思っていました。
 以前103も吹いてみたことはあるのですが、少しマウスパイプの角度が独特に感じたのと、ガイヤータイプを吹きたかったこともありました。1103も考えましたが、やはり200はクランツなど見た目も綺麗ですし、マウスパイプの角度が緩やかで長いのが気に入ってこちらを選びました」
 今野さんの200は、もともとノーラッカーの楽器に、日本でラッカーをかけたものだそうだ。
「他に307のトリプルも持っていますが、普段使うのはフルダブルばかりですね。特に、私は下吹きが好きで、オーケストラでもこのアンサンブルでも下を吹くことが多いので余計です」

秋田ホルンクラブには、第8回の演奏会から参加してすでに22年。団内では古株の方だとか。
「中学校の頃からホルンを吹いていますが、そこではホルンがいても2人。でも高校に行ったら先輩を含めて6人いて、アンサンブルは楽しいものだと感じるようになりました。
 それから年数が経ってだんだん知恵も付いてくると、今度は自分が吹けるパート、吹ける部分を探して、演奏会でもそこだけは最低限しっかり吹くというような楽しみを見つけられるようになりました。これも大編成のアンサンブルならではですよね。1つのパートに2人か多いと3人いますから、お互いに助け合ってできますから。
 ロンドン・ホルン・サウンドなどすごく難しい曲をよくやりますが、そこはアマチュアの特権で、お祭りのように打ち上げてしまっています(笑)」



岡田実さん
岡田実さん
■使用楽器
アレキサンダー 103GB
■主な使用マウスピース
JK

 「この103は10年くらい前から使っています。学生の頃一生懸命アルバイトして頭金をため、ローンを組んで買いました。それから浮気をしないでずっと使っています(笑)。
 本当は103Mの方が息が楽なのですが、たまたま吹いてみたら音色は103Gの方がよかったのでこちらにしました。もう慣れてしまったので、他の楽器を吹かせてもらっても自分の楽器の方が吹きやすいですね」

「秋田ホルンクラブは初期に入っていたのですが、転勤に伴って一度抜け、3年ほど前に復帰しました。ホルンアンサンブルにはやはり同じ楽器で奏でる魅力があります。それから皆レベルが高いので吹いていて非常に楽しいです」
 現在は会社の吹奏楽にも所属しているという。
「本当はオーケストラなどもやってみたいのですが、なかなか時間がとれなくて」
 男鹿に単身赴任中で、秋田ホルンクラブの練習の時には秋田の実家に帰り、練習後そのまま男鹿に戻るそうだ。



相場潤一さん
相場潤一さん
■使用楽器
アレキサンダー 103MBL
■主な使用マウスピース
アレキサンダー 3(スペシャルゴールド)

 「一昨年の演奏会でモーツァルトのホルン協奏曲第2番を演奏させてもらったのが印象に残っています」と言うが、現在お使いのアレキサンダー103を銀座のヤマハで買ったのが、なんとその本番の1ヶ月前。
 「ずっと憧れの楽器でしたから、そのときはとにかく103しか頭になくて、店にあった4本を吹かせてもらって選びました。そのときは『ああ、良いなあ』と思ったのですが、帰って吹いてみたら音程は取れないし、音は外れるし。木内さんに相談したら『絶対103で出るべきだよ』と言われて、1ヶ月で何とかやりました。でも本番は意外に楽しくできましたので、これで吹いてよかったと思います。音が全然違う――高級になった(笑)――と言われましたしね」

 秋田吹奏楽団にも所属し、ホルンの首席を務めているそうだ。
「去年は秋田吹奏楽団で全国大会で金賞を受賞しましたが、それもこの103です。団内ではアレキサンダーは私だけですが」



勝田朋成さん
勝田朋成さん
■使用楽器
アレキサンダー 103MBL
■主な使用マウスピース
アレキサンダー 8M

現在高校3年生。
「学校に秋田ホルンクラブの人が教えに来てくれたときに誘われて、入りました。周りの人が最高に上手いし、やっていてとても楽しいです」

 中学校のときからホルンを始めて、2007年12月に購入した初めてのマイ楽器がなんと103だ。
「CDでアレキサンダー ホルン アンサンブル ジャパンの演奏を聴いて、アレキサンダーの音は良いなあと思っていました。実際に吹いてみたら音はいいんですけれどまだ慣れていないせいか、息が通っていかなくて思うように鳴らないです」
と言いつつも、自分の楽器を誇らしく、そして嬉しく思う様子がよくわかった。




木内恒さん
木内恒さん
■使用楽器
パックスマン 23
■主な使用マウスピース
ヤマハ

 秋田市立山王中学校で吹奏楽部の指導をされている。吹奏楽部の顧問はどなたも本当に忙しく、吹奏楽コンクール全国大会常連の山王中はなおさらだと思うが、
「楽器を続けていられるのは、やはりこの秋田ホルンクラブのおかげですね。年1回の演奏会があるし、仲間もみんな忙しい中練習に臨んでいるわけですから、一緒に吹いたときに自分が吹けないのも悔しいですし、そういう仲間と一緒に吹くことは何よりも楽しいことですから」と言う。
「これまであちこちの学校で教えた生徒が、このホルンクラブに何人も入って来てくれているのは嬉しいことです。そういうふうに教え子と一緒に吹くというのは夢でしたからね」
 部活の時間中は楽器を吹く時間はないので、朝練のときに生徒と一緒に吹いているそうだ。
 秋田ホルンクラブでも練習時に指揮と指導をすることが多いそうで、「本当は吹きたいのですが……」という言葉はかなり正直なところだろう。

 「秋田大学時代に山本真先生をご紹介いただき、大学4年間、月1回東京にレッスンに通っていました。それから山本先生とは30年くらいのお付き合いです。今度の演奏会でも一緒に吹くことになっていますので、幸せですね。
 演奏会ではまた、市内の中・高校生を集めてホルンアンサンブルも予定しています。吹奏楽ではホルンはあまり脚光を浴びない楽器ですが、それがたくさん集まればこんなことができる、というのはきっと良い経験だと思います」

 楽器は、実は学生の頃からかなりの間103を使っていたそうだ。
「でも、かなりくたびれてきたので、山本先生の影響もあってコーンを経て今はパックスマンになっています」




筑波義厚さん
筑波義厚さん
■使用楽器
クルスペ 8GB
■主な使用マウスピース
アレキサンダー 8

 冒頭でも書いたように、秋田ホルンクラブの創設者であり、会長。
 「実は、高校時代から10年間くらいアレキサンダー103を使っていました。私の弟もホルンを吹いているのですが、あるとき取られてしまって、そのままです(笑)。でもいまだに愛着は感じています。私はあと何年ホルンを吹けるかわかりませんが、このクルスペの次はアレキサンダーと決めているんです。自分の最後の楽器はアレキサンダーとね」




メンバー一覧

氏 名 使用楽器 使用マウスピース
相場潤一 アレキサンダー 103MBL アレキサンダー 3(スペシャルゴールド)
今野 保 アレキサンダー 200MB JK 2BK GP
大石茂樹 パックスマン M25-LGD パックスマン 4B
小笠原一徳 ホルトン H279  
岡田 実 アレキサンダー 103GB JK
木内 恒 パックスマン 23 ヤマハ
京野香織 ホルトン H378 ヤマハ30C4
工藤公生 コーン 8D コーン 7BW
小坂祥通 アレキサンダー 103MB ティルツ マックウィリアム1
佐々木直実 ホルトン H104  
佐藤 弘 リコ・キューン  
菅 博幸 コーン 8D  
菅原和弘 ホルトン H181 バック 10GP
菅原友里恵 ハンスホイヤー 801MAL デニスウィック 5N
鈴木淳悦 ホルトン H281  
仙北屋昭弘 ホルトン  
高木 毅 ハンスホイヤー 802MAL ペラントゥッチ PT-02G
高久 誠 ヤマハ YHR-868 ペラントゥッチ PT-05G
筑波義厚 クルスペ 8GB アレキサンダー 8
村岡志津 コーン8D  
若松庸子 コーン8D  
伝野麻美 ホルトン H281R ホルトン MC
佐伯高央 ヤマハ YHR-881D ヤマハ 31
勝田朋成 アレキサンダー 103MBL アレキサンダー 8M
虫明道夫 ハンスホイヤー  
本多麻夫 アレキサンダー 103MB  
柳町志帆 ホルトン H279 ティルツ マックウィリアム
米澤 潤 ヤマハ YHR-881D  
(楽器名やマウスピース名は、秋田ホルンクラブのリストに従いました。なお、一部不明の部分もあります)





掲載の演奏会は終了致しました。最新情報は各団体にお問い合わせ下さい。
秋田ホルンクラブinformation
 
■第30回記念コンサート
日時 2008年5月17日(土) 15:00開演
場所 アトリオン音楽ホール(秋田市)
曲目 ベルリオーズ / ローマの謝肉祭
ショウ / アンダンテとアレグロ
ターナー / ホルン4重奏曲第2番「アメリカーナ」 他
ゲスト 樋口哲生(N響ホルン奏者)
山本真(元N響ホルン奏者)
金丸智子(国際ホルン協会公認ピアニスト)
入場料 500円
 



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