アレキサンダーファン
2007年07月掲載
−会員所属団体の紹介− ここで吹いてます! アレキサンダーホルンオーナーズクラブ会員が所属するオーケストラ、吹奏楽、アンサンブルなどを紹介していきます。演奏会PR、団員募集等にどうぞご活用下さい♪
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早稲田の杜金管合奏団 早稲田の杜金管合奏団
こんな団体
早稲田の杜金管合奏団(愛称:ワセキン)は当初団名に「中年」と入っていたように、早稲田大学交響楽団を70年代に卒業した人々が中心となっている。今でこそ若いメンバーが若干増えたために平均年齢は50歳となっているが、2〜3年前は平均年齢54歳という記録があるそうだ。いつまでも楽器を楽しみたい人が集まった「大人の」金管アンサンブルと言えよう。

現在ではメンバー登録数が30人近くになり、オリジナルアレンジを中心とした大編成の金管アンサンブルという、独自のスタイルになっている。現在主流の金管アンサンブルとも、ブリティッシュスタイルの金管バンドとも全く違う響きが特徴だ。

早稲田の杜金管合奏団

現在練習中の「白鳥の湖」をはじめワセキン用のアレンジを多く手掛ける大原実さんは実は元プレイヤーで、「メンバー一人一人に合わせたアレンジ」が得意技。「人が増えたので、市販の譜面で編成に合うものはありません。でも、普通の金管アンサンブルはホルンが1本でソリストのような扱いになりますが、2本以上いるとホルンのハーモニーが作れるので音楽の表現がまるで変わります。アレンジャーとしてはそれが嬉しいです」と話してくれた。

設立時からの中心人物であり、インスペクターの赤尾達也さん(トロンボーン)に話をうかがうと、「設立の細かな経緯はあまり自分の口から話したくないので、ホームページを見てください(笑)」ということだった。定期演奏会は毎年2月か3月(2008年は2月の終わりを予定している)で、それ以外にも依頼に応じてボランティアのコンサートなどを開いている。

早稲田の杜金管合奏団

最近の大きなトピックは、2006年にマレーシアのペナン島へ招聘されて演奏したこと。メンバーの知り合いでペナン在住の人と話していたことが実現し、今年も11月の23日から26日までマレーシアに渡り、日本総領事館のバックアップを受けてペナン島で演奏会を開く。ペナン州交響吹奏楽団と交流することも決まっている。




指揮者の話

現在ワセキンの指揮をしている中島章博さん
現在ワセキンの指揮をしている中島章博さんはやはり早稲田大学交響楽団のOBだが、メンバーの中では飛びぬけて若い。オーケストラではフルートを吹いていたが、在学中から指揮の勉強をはじめ、今年本格的に留学が決まったという。

「メンバーは大学の大先輩ばかりで、ちょっとやりづらい部分もあるのですが……(笑)。アレンジもしていますが、この団体はフリューゲルホーンとかワーグナーチューバなど、あまりオーケストラや吹奏楽では使わないような楽器も揃っているので、そういう楽器を使った丸みのある響きなど、同じ金管楽器でも音色のコントラストが面白いです。OBの集まりで声を掛けられてワセキンの指揮をするようになって約1年、金管の特性もオーケストラにいるときよりだいぶ実感としてわかってきたので、オーケストラを振るときには、それを生かしたいですね。」





ホルンパート

ホルンパート  

ホルンパート
現在ホルンパートは6人。もとはホルンが1本のフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル風でスタートし、正パート+アシスタントという形で川俣さんと塚田さん(都民交響楽団にも在籍)の2人で始めたが、やはりホルンとしては「面白くなかった」。その後だんだんオリジナルアレンジができるようになり、それに伴ってホルンも人を増やしていったそうだ。

ワセキンでは個人持ちのワーグナーチューバ(それもすべてアレキサンダーのフルダブル、110GL)が3本も揃っているというのが珍しい。川俣さんと高橋さんはオーケストラ(高田馬場管絃楽団)でブルックナーをやりたくて、中古で購入したという。既に「ローマの松」のバンダに使ったり、次回のブルックナーの8番に使ったりと、オーケストラでも活用しており、ワセキンでは「フロレンティナーマーチ」で初めて使うことになった。曲中で使われるのは2本だが、矢澤さん所有の楽器と合わせて全部で110GLが3本並ぶというシーンはかなり珍しいのではないだろうか。
ホルンパート
同じ型番でも、この中で一番古い矢澤さんの楽器と一番新しい川俣さんのものでは製造年が10年くらい違い、細部がかなり異なっているのも面白い。
「今後はアレンジャーにももっと活用してもらいたい。ワーグナーチューバが入ることで金管アンサンブルの音色もまた幅が広がって面白いのではないかと思います」とメンバーも期待する。

ホルンパート  

ちなみに、皆さんいろいろな楽器を所有しているが、メインは全員がアレキサンダーだそうだ。



矢澤 元さん
矢澤 元さん
■所有楽器
アレキサンダー 103MBL
アレキサンダー110GL(ワーグナーチューバ)
パックスマン M23E
ハンス・ホイヤー(型式不明、Bbシングル、Fナチュラル管付)
イラチェク 110(ナチュラル、ボヘミアンタイプ)
■主な使用マウスピース
パックスマン 3B

今回取材でお世話になったAHOC会員。イギリスに4年間単身赴任しており、在住中の2004年8月のOB総会での演奏からワセキンに参加、一時帰国休暇をやりくりして定期演奏会(ステマネ)や2006年ペナン公演(MCと演奏)にも参加。今年の4月に帰任してワセキンでの本格活動3ヶ月目。

ホルンは20年近いブランクがあったが、ロンドンに単身赴任した2003年当初は時間があったので、何か楽器をやろうと思い、ホルンならサイレントブラスを使えば大きな音も出ないし部屋でも吹けるという理由で、再開したそうだ。今はワセキンの他、YOKOHAMA♪グリーンオーケストラでも吹いている。

「大学生当時は、アレキサンダーは独特の抵抗があって吹きづらいというイメージでした。だからずっと他のメーカーを使っていましたが、帰国してワセキンに本格参加するようになる頃には他のメンバーが全員アレキサンダーを使っていて、私のことをいじめるんですよ(笑)。それで日本に帰って以来、103を使っています」



川俣裕章さん
川俣裕章さん
■所有楽器
アレキサンダー 103MBL(2台)
アレキサンダー110GL(ワーグナーチューバ)
ハンス・ホイヤー(型式不明、ダブル)
イラチェク 110(ナチュラル、ボヘミアンタイプ)
■主な使用マウスピース
アレキサンダー 8

「前使っていた103を買い換えようと思ったときにアレキサンダー以外は考えなかったけれど、200とか403Sなどを試奏した結果、また103になりました。音の立ち上がりの良さが一番の魅力でしょうか」

ワセキンではトランペットを吹くこともあり、1曲の中でホルンとトランペットを持ち換えるという荒業も。
「昔トランペットを吹いていたこともありますので、アンブシュアは意識的に変えています。ただ練習に来るときには、ホルンとワーグナーチューバとトランペットを持ってくるのが大変!」



辻村憲治さん
辻村憲治さん
■所有楽器
アレキサンダー 200MB
ヤマハ YHR-864D
■主な使用マウスピース
アレキサンダー 8M

もとはイエローブラスの200MBだが、前オーナー(ワセキン・メンバーの塚田さん)の趣味でベルだけゴールドブラスに換えてある(ちなみにもともと付いていたイエローブラスのベルは塚田さんが売ってしまったとか)。辻村さんも高田馬場管絃楽団のメンバー。

「学生時代にアレキサンダーを吹いたときには抵抗が大きくて難しいなという印象でしたが、この200は吹きやすくて音離れもいいし、音程もよかった。それで、『塚田さんが新しい楽器を買うときには』と狙っていて、結局2005年秋に譲ってもらうことができました。だからベルは私の趣味ではありません(笑)」



渡辺勇次さん
渡辺勇次さん
■所有楽器
アレキサンダー 103MBL
コーン 8D
■主な使用マウスピース
アレキサンダー 8M

現在、ワセキン以外では、小学校のPTAで結成されている器楽部でホルンを吹いているそうだ。
「103を使っているのは、2005年2月に新しい楽器を買おうと思ったときに、川俣さんが『アレキサンダーだとよくハモるよ』と強力に勧めてくれたので(笑)。やっぱりアレキサンダー同士のハーモニーは違いましたね」



高橋正幸さん
高橋正幸さん
■所有楽器
アレキサンダー 200MBL(ノーラッカーに変更)
アレキサンダー 503
アレキサンダー 110GL(ワーグナーチューバ)   
ホルトン H-179
■主な使用マウスピース
アレキサンダー 8、8F
アレキサンダー 13(ワーグナーチューバ用)

自身は早稲田OBではないが、早稲田大学出身者が多い高田馬場管絃楽団に所属し、ワセキンの2006年3月の定期演奏会にステマネとして手伝いに来て、次からはすでにメンバーになっていたそうだ。

「アレキサンダー200は2000年に高校の後輩から譲り受けました。アレキサンダー200周年の限定品として作られた初期のモデルです。もともとはラッカーがかかっていたのですが、後輩が趣味でラッカーをはがしてしまい、私がメンテナンスに無頓着なので、かなり年季が入って見えます」





早稲田の杜金管合奏団information
 
掲載の演奏会は終了致しました。最新情報は各団体にお問い合わせ下さい。
■草加市立病院 真夏の午後のコンサート
日時 2007年8月4日(土) 14:00〜15:00
場所 草加市立病院エントランスホール
(問い合わせ:草加市立病院ボランティアルーム 048-946-2200 内線3110)
曲目 バード/オックスフォード伯爵のマーチ、
ガブリエリ/第12旋法のカンツォン、
フチーク/フロレンティナーマーチ、
チャイコフスキー/「白鳥の湖」より、
アンダーソン/トランペット吹きの休日、
指揮 中島章博
入場料 無料

掲載の演奏会は終了致しました。最新情報は各団体にお問い合わせ下さい。
■夢の島熱帯植物館コンサート
日程 2007年9月15日(土)
場所 東京都立夢の島熱帯植物館

■マレーシア演奏旅行
日程 2007年11月23日(金)〜26日(月)
場所 マレーシア・ペナン島

ホームページ http://www5b.biglobe.ne.jp/~musica/w-king/
 



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