現在ワセキンの指揮をしている中島章博さんはやはり早稲田大学交響楽団のOBだが、メンバーの中では飛びぬけて若い。オーケストラではフルートを吹いていたが、在学中から指揮の勉強をはじめ、今年本格的に留学が決まったという。
「メンバーは大学の大先輩ばかりで、ちょっとやりづらい部分もあるのですが……(笑)。アレンジもしていますが、この団体はフリューゲルホーンとかワーグナーチューバなど、あまりオーケストラや吹奏楽では使わないような楽器も揃っているので、そういう楽器を使った丸みのある響きなど、同じ金管楽器でも音色のコントラストが面白いです。OBの集まりで声を掛けられてワセキンの指揮をするようになって約1年、金管の特性もオーケストラにいるときよりだいぶ実感としてわかってきたので、オーケストラを振るときには、それを生かしたいですね。」 |