アレキサンダーファン
2006年02月掲載
−会員所属団体の紹介− ここで吹いてます! アレキサンダーホルンオーナーズクラブ会員が所属するオーケストラ、吹奏楽、アンサンブルなどを紹介していきます。演奏会PR、団員募集等にどうぞご活用下さい♪
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千代田フィルハーモニー管弦楽団 千代田フィルハーモニー管弦楽団
こんな団体
 現在のようなアマチュアオーケストラとしての発足は1976年。千代田フィルハーモニー管弦楽団(以下、千代田フィル)は今年で創立30周年を迎える。
 しかし、千代田区文化芸術協会の副会長も務める、団長の半澤重信さん(ファゴット)によれば、その原型は昭和20年代まで遡り、当時「日本の伝統文化をどう守ろう」と考えた識者が集まったのが元だという。歌舞伎座で日本舞踊の伴奏を(もちろん西洋の楽器で)したこともあったそうだ。
 活動は年に2回の定期演奏会とサマーコンサートが主なものだが、秋の千代田区民文化祭・オーケストラフェスティバルには欠かさず参加し、「ある意味でこれが千代田フィルのメイン」というくらい力を入れている。ここでは普段の演奏会でなかなか取り上げないようなポピュラー曲を演奏することも多い。
 練習は毎週土曜日の夕方から夜。演奏会も基本的にはこの時間帯で行なう。「土曜日の夜は千代田フィルのための時間としてリザーブ」ということになるが、皆仕事を持っているためどうしても練習に出席できないケースも多く、それをお互いに認めながら、代奏するなどカバーし合っているという。
 また、「後ろを振り返らないオーケストラ(笑)」との意見もあり、それは「自分なりに一生懸命やった結果、本番で何かあってもくよくよしないで、楽しく飲もう」ということらしい。それは言い換えれば「大人として、自分の責任を自分で認識しながら、趣味としてオーケストラに参加する」という精神が根付いているのだと思う。
 趣味だから、楽しくやりたい。これが皆わかっているから団員同士が仲良く、雰囲気が良く、居心地がいいのだろう。

練習   練習
取材当日は4月9日の定期演奏会に向けて、ドヴォルザークの8番とブラームスの1番を両方練習していた。どちらもメインになりうる交響曲を2曲という意欲的なプログラムだ



ホルンパート

ホルンパート 千代田フィルのホルンパートは6名。うち4人の方がメインとしてアレキサンダー103を使用する (当日、お一人は都合で取材できませんでしたが、これは「アレキサンダー・ユーザーでないと掲載しない」ということでは決してありません! その旨ご承知おきください)

 パートリーダーは千代田フィル創立2年目くらいからずっと在籍している野津さん。他のホルンのメンバーも在籍10年を越える方がほとんどだそうだ。ホルンに入れ込み、他のメンバーに「ビョーキ」と称される方も何人か……。
ホルンセクションは仲が良く、特にいざというときの結束力は固いのだそうだ。「宴会でもホルンのメンバーが率先してまず座ります!」(?)というほど。
 パートは固定せず、上吹き、下吹きも決まっていないそうだ。皆平等に美味しいパートを吹くというポリシーだという。
野津さんによれば、「誰にでも『ホルンをやっているのはこの曲を吹きたいから』というこだわりがあるじゃないですか。アマチュアですから、吹きたい人が吹きたい曲を吹いて、それを皆で盛り立ててあげる、というのが基本方針です。そうやって楽しくやっていこうと思っています」。
 そのアマチュアリズムや良し!



飛永和義さん 飛永和義さん
■使用楽器
アレキサンダー 103MB(ニッケル・ハーフクランツ・ベル/ゴールドブラス・ベル)
パックスマン M-80(改)、M-20
■主な使用マウスピース
ヤマハ・アトリエ 山岸モデル(1989年頃)
今回の取材にあたってお世話いただいたAHOC会員。
メインでお使いの103はイエローブラスだが、ベルはニッケルシルバーにハーフクランツ(幅が半分のクランツ)を付けたものを特注して使用している。
他にゴールドブラス(ノーラッカー)のベルも所有。「一時期は4枚のベルが手元にありました。山岸(博)さんのところに持っていって吹き比べをしてもらったこともあります。『初めての体験だ』とおっしゃっていました(笑)」
それらのベルも、現在は使わないものを処分して2枚だけ残しているそうだ。
以前千代田フィルでは、山岸氏をはじめ当時の読響のホルンセクションを招いてシューマンの「コンチェルトシュトュック」を演奏したことがあり、それをきっかけでレッスンを受けるようになって、もう20年来のお付き合いだとか。
ちなみに、千代田フィルの練習後にはよく飲みに行くという。「練習が終わっておいしくお酒を飲飲み終わるまでが、千代田フィルですから」



早川竜彦さん 早川竜彦さん
■使用楽器
アレキサンダー 103MBSP&GP(フルクランツ・ベル)
アレキサンダー 107ML
アトリエハーロー Wienerhorn
■主な使用マウスピース
アトリエモモ 31C(インナーゴールド)
AHOC会員。日本で数本という、シルバー&ゴールドプレート仕上げの103Mをお使いだが、さらにイエローブラス/クランツ付きのベルを取り寄せ、日本で本体と同じ仕上げにしているという、(多分)日本で唯一の楽器。吹奏楽部だった中学・高校からアレキサンダーに憧れ続け、社会人になって念願の103MBLを購入。
しかしその2年後に現在の楽器に出会い一目惚れ。買ったばかりの103MBLを下取りしてもらい、買い換えたそうだ。
シルバープレーティングの輝きを保つには入念な手入れが必要だが、早川さんの楽器は約3年たつのにまだピカピカ。
曰く「練習するよりも、暇さえあれば磨いているという、ホルン吹きならぬ“ホルン拭き”状態ですから(笑)」「アマチュアの楽器は見た目が命! 音でプロにかなうわけがないのですから。子供の頃から憧れていたアレキサンダー、しかも金銀で綺麗な楽器、ベルもカスタム、こういうものを所有しているというだけで小さな幸せを感じます」

ちなみに、当日着ていたアレキサンダーのロゴ入りトレーナーは、仕事でマインツのアレキサンダー社を取材したときに、先代社長のアントンさんにお土産でいただいたという。
「取材の経験とともに、私の宝物です。現社長のフィリップさんともAHOC発足パーティーでツーショットを撮らせていただき、これも家宝としております」



青津 大さん
■使用楽器 アレキサンダー 103G
■主な使用マウスピース 山岸モデル

地方から転勤してきて、ホルンの募集があった千代田フィルに入団して2年弱。「もともと下吹きばかりでしたが、千代田フィルに入ってからは上も吹かせてもらっています」愛用の103Gは使い続けてすでに10年。外観もかなり年季が入った様子だ(写真がなくて申し訳ありません)。
「吹いていてちょっときついなと思うときもありますが、音色がいいのでやはり手放せません。
他の楽器を試したりしてもやっぱりこの楽器に戻ってしまいます。その直後は『重たい楽器だなあ』と感じるのですが、逆にこの抵抗に乗って吹いていないと不安になってしまうんですね」



野津秀郎さん 野津秀郎さん
■使用楽器
シュミット フルトリプル
アレキサンダー 91G
パックスマン
■主な使用マウスピース
アレキサンダー 32

職業は歯科医。ご自身のクリニック(野津歯科医院)のホームページにもホルンを持って登場しているほどだが、管楽器のことをわかっている歯医者さんは貴重なため、歯に悩みを持つホルン奏者(をはじめとした管楽器奏者)が引きも切らず訪れるらしい。
ホルンのパートリーダーであり、千代田フィルの歴史を全て見てきた。「団員が5、6人のときから知っていますよ」と言う。
楽器は、普段はシュミットのトリプルを使用しているそうだが、取材のために面白い楽器を持って来てくださった。
ナチュラルF管付きのBbシングル、アレキサンダー91Gだ。
「大学に入ってホルンを始めたのですが、最初に買ったのがこの91G。すでに30年前の楽器です。でも私はこの楽器とともに育ってきたようなものです」



宮村峰子さん 宮村峰子さん
■使用楽器
アレキサンダー 103MBL
■主な使用マウスピース
アレキサンダー 21

「小学校のときトロンボーン、中学からホルンを演奏していて、社会人になってブランクがあったのですが、4年ほど前に千代田フィルに入れていただきました。とても楽しくやっています」
アレキサンダーも千代田フィルに入ってから買ったそうだ。
「実はそれまで、アレキサンダーって好きじゃなかったんです。学生時代に103を吹かせてもらったときも、自分には抵抗が強すぎると思っていました。
でも、飛永さんに相談して楽器を選んでいるときに吹いたこの楽器は、それまで持っていたイメージと違ってすごく吹きやすかったので購入することにしました」
宮村さんの好きな作曲家はショスタコーヴィチ。「千代田フィルでは私はまだ演ったことはないのですが…」



掲載の演奏会は終了致しました。最新情報は各団体にお問い合わせ下さい。
千代田フィルハーモニー管弦楽団information

■第44回定期演奏会
日時 2006年4月9日(日) 14:00開演
場所 紀尾井ホール
指揮 夏田昌和
曲目 ドヴォルザーク/交響曲第8番
ブラームス/交響曲第1番
入場料 1,500円
■第29回サマーコンサート
日時 2006年7月8日(土) 18:00開演
場所 九段会館・大ホール
指揮 角岳史
曲目 未定
入場料 無料
■第45回定期演奏会〈創立30周年記念〉
日時 2006年11月18日(土)
場所 日比谷公会堂
曲目 未定

問い合わせ先:tobi@mx3.mesh.ne.jp (飛永和義)



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