アレキサンダーファン
2006年01月掲載
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第13回 アレキファン的「ホルンの“ホ”」
日本ホルン協会 ’05ホルンフェスティバル
去る2005年10月30日、ゲストにフィンランド放送交響楽団首席ホルン奏者エサ・タパーニ氏を迎え、洗足学園キャンパスにて日本ホルン協会のホルンフェスティバルが開催されました。


去る2005年10月30日、ゲストにフィンランド放送交響楽団首席ホルン奏者エサ・タパーニ氏を迎え、洗足学園キャンパスにて日本ホルン協会のホルンフェスティバルが開催されました。

午前中のスケジュールは小講堂にて、2004年のフェスティバルから開かれているジュニアソロコンクールが今回も行われ、次世代を担う若いホルン奏者達が鎬を削り、名演奏を聴かせてくれました。10時から受付が始まり、お昼まで12名の演奏が行われ、優秀賞に所村映李さん、最優秀賞に濱地宗君が選ばれました。最優秀賞の濱地君はボザ『森にて』は、とても高校生とは思えないテクニックと音楽性で、将来が楽しみな素晴らしい演奏でした。 濱地宗君

展示ブース 展示ブース

午後から協賛各社による展示ブースがオープンし、出演者や来場者が、楽器を手にとって試奏したり、楽器について話を聞いたりしていました。

POPHORN(ポップホーン) また展示ブースオープンに先だって、ポップスホルンカルテット『POPHORN(ポップホーン)』の演奏が行われ、会場に訪れた人達に楽しい演奏を聴かせてくれました。POPHORNはこの後もアンサンブルフェスティバル前と、メインコンサートの前にも演奏を聴かせてくれました。

13時から会場をメインの講堂に移し、音大生ホルンアンサンブルコンクールと、ホルンアンサンブルフェスティバルが行われました。音大生によるホルンアンサンブルコンクールでは、個性豊かな7グループが参加し、K・ターナーの4重奏1番という難曲を演奏した洗足学園大学の『ぐるぐるホルンカルテット』が1位に選ばれました。その後、一般参加団体によるホルンアンサンブルフェスティバルが行われ、『岡山ホルンクラブ』と『さいたまホルンの会』の2団体がそれぞれ演奏し、最後に合同の演奏を行い締めくくられた。

18時から、いよいよメインコンサートが始まりました!まず初めに午前中に行われたジュニアソロコンクールの優勝者、濱地君によるボザの『森にて』の演奏。


エサ・タパーニ氏
エサ・タパーニ氏
続いて、今回の特別ゲストである、エサ・タパーニ氏によるソロ演奏。おそらく日本では初演となる、チャイコフスキーの交響曲第5番第2楽章のホルンとピアノ版を聴かせてくれました。オーケストラのホルンパートを演奏するのも難しい曲を、オケでのソロ部分以外も含め難なく演奏してしまう体力は、さすがの一言。もちろんテクニックやスタミナだけでなく、美しいメロディーはしっとりと、力強い部分はパワフルに、素晴らしい演奏でした!ちなみに使用楽器はアレキサンダー403S。


タパーニ氏の演奏が終わると、今度は国内屈指のプロ集団『アレキサンダーホルンアンサンブルジャパン』と『つの笛集団』の演奏が行われた。『アレキサンダーホルンアンサンブルジャパン』はボザの『森にて』をホルン5重奏に編曲されたものを、『つの笛集団』はモーツァルトの『5重奏曲』をホルン5重奏に編曲されたものを、それぞれ演奏。そして滅多にお目にかかれない2団体の合同で、ヘンデルの『シバの女王の帰還』、ビートルズの名曲『ヘイ・ジュード』の演奏を聴かせてくれました。これもホルンフェスティバルならでは! つの笛集団


大野雄太氏 休憩を挟んで第2部のスタート。まずは音大生ホルンアンサンブルコンクール優勝の『ぐるぐるホルンアンサンブル』による演奏。そして、昨年行われた日本音楽コンクールホルン部門で見事1位に輝いた、大野雄太氏によるソロ演奏。デュカスの『ヴィラネル』は、前半をナチュラルホルン(オープンで)で演奏するなど、そのテクニックには脱帽でした。


コンチェルトシュトゥック コンチェルトシュトゥック
そしてメインに、シューマンの『コンチェルトシュトゥック』を大編成ホルンアンサンブルに編曲されたものを演奏!ソロは1st.エサ・タパーニ、2nd.丸山勉、3rd.林伸行、4th.日高剛の各氏。そして指揮は宮武良平氏で迫力ある演奏を聴かせてくれました!!!!

全体合奏 全体合奏
最後に参加者全員に当日ホルンを持参していたお客さんを加え、全体合奏が行われ、すべてのスケジュールが終了。2年連続で関東圏での開催とあって、会場には多くの来場者が訪れ、大盛況でした!


●出演
【コンチェルトシュトゥック】
エサ・タパーニ(フィンランド放送交響楽団)
丸山勉(日本フィルハーモニー交響楽団)
林伸行(九州交響楽団)
日高剛(NHK交響楽団)
金子典樹(新日本フィルハーモニー交響楽団)
久永重明(読売日本交響楽団)
今井仁志(NHK交響楽団)
下田太郎(尚美学園講師)
守山光三(東京藝術大学教授)
世川望(日本体育大学助教授)
樋口哲生(NHK交響楽団)
高橋巨宣(フリーランス)
有馬純晴(東京都交響楽団)
野見山和子(東京都交響楽団)
木村淳(東京佼成ウィンドオーケストラ)
指揮/宮武良平(日本フィルハーモニー交響楽団)
※演奏パート順

●ソロ
大野雄太(新日本フィルハーモニー交響楽団)
遠藤直子(ピアノ)

●アレキサンダーホルンアンサンブルジャパン
1.久永重明 2.有馬純晴 3.今井仁志 4.野見山和子 5.金子典樹

●つの笛集団
Solo.樋口哲生 1.丸山勉 2.日高剛 3.飯笹浩二 4.木村淳

●POPHORN
1.宮田一彦 2.中野章子 3.木原英土 4.岩切理恵




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