アレキサンダーファン
2005年01月掲載
アレキファン的「ホルンの“ホ”」

ホルンの“ホ”の字が絡んでいれば何でもアリ!
アレキサンダーファンの名物コーナー♪
普段知ることの出来ないホルンのことや、今更聞けない素朴な疑問、
直接ホルンとは関係のないことまで、とにかく何でもお伝えします。



 アレキファン的「ホルンの“ホ”」 第2回

 先月ホルンの“ホ”でお伝えしましたように、去る2004年11月13日にアレキサンダーホルン・オーナーズクラブの発足会が行われましたが、その中で、このアレキファンのオープニングと共にメイン的イベントとして、ベルリンフィルのホルンセクション8人による、ミニ祝賀コンサートが行われました。今回のホルンの“ホ”では、このコンサートのレビューと、コンサートの模様をダイジェストで動画配信いたします!
ホルンの“ホ”の「ネタ」もボチボチ投稿されてきましたので、これからその「ネタ」にも対応していきたいと思います!もちろん随時募集はしておりますのでドシドシご応募お願いいたしますm(_ _)m

 
約150名に及ぶ参加者により発足会が行われ、その後懇親会がスタートすると会場は一気に盛り上がりました。会場が暖まったところでベルリンフィルのメンバーが登場!なんと彼らは、この日バラバラに仕事をしていたんですが、この発足会のために集まっていただいたんです!本当に当日お越しいただいた参加者の方々はラッキーでした。


 
ベルリンフィルのホルンセクション ベルリンフィルのホルンセクション

 
さて、仮設ステージに勢揃いしたメンバー、さっそく1曲目の演奏を始めました。コンサートのオープニングを飾ったのは、ホルン吹きなら余計な説明は要らない、ロッシーニ作曲の『狩のファンファーレ』。2つのプルトに分かれて、高らかとファンファーレが演奏されると、会場はその演奏の素晴らしさに「お〜」という唸り声と歓声で埋め尽くされました。
もちろん、各プルトのトップを吹いたのは長年ベルリンフィルを引っ張ってきたザイフェルトに代わり、新しく“顔”になりつつあるシュテファン・ドール氏と、ソリストとしても世界的なプレーヤーで、ベルリンフィルの若手首席奏者ラデク・バボラク氏!


 
2曲目はモーツァルトのホルン協奏曲第4番から第3楽章「ロンド」の、ホルン八重奏版。ただでさえソロを吹くもの難しい協奏曲の伴奏を含めてホルンだけで演奏してしまうなんて…。

 
3曲目。ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」をメドレーにした『トリスタン・ファンタジー』。この曲もホルン吹き御用達の名曲なんですが、さすがはベルリンフィルのメンバー!いとも簡単にこの難曲を吹きこなしていました。特にサラ・ウィルス女史の低音は素晴らしい!

4曲目は、オープニングと同じくロッシーニの作曲による『ラ・ダンツァ』。この曲は、6/8のテンポの速い「タランテラ」。「タランテラ」とはイタリアはナポリ地方の舞踏曲で、毒グモ・タランチュラの毒に犯されたのを取り払うために踊られたとされるものなんですが、この『ラ・ダンツァ』は、もともと歌詞の付いた独唱曲。しかし、とても歌詞が付いていたとは思えないほどアップテンポで激しい曲…。幾度と無く繰り出されるハイFのグリッサンドには圧巻!
ベルリンフィルのホルンセクション

ベルリンフィルのホルンセクション

 
そして、最後を飾った曲は、アメリカン・ホルン・カルテットのメンバーとしても活躍している、ターナー作曲のケルト組曲より『ダブリンの幽霊』。この曲は2001年、アレキサンダーホルンアンサンブルジャパンの為に書かれた曲。ホルン吹きが作ったオリジナル曲だけあって、ミュートやゲシュトップを効果的に使い、ターナー独特の、アメリカの香りがするカッコイイ曲を、ベルリンフィルの端麗なサウンドで会場が満ちました。

 
AHOC会員から花束が贈呈 AHOC会員から花束が贈呈
   

 
演奏終了後、AHOC会員から花束が贈呈され、ベルリンフィル・ホルンセクション全員がAHOC名誉会員に任命されました!
と言うわけで、今回お伝えしたミニコンサートなんですが、これが1回に留まらず、2回3回と行われていくことを願いつつ、AHOC会員の為に世界的なアレキプレーヤーが演奏してくれることがあることを切望いたします。

  ミニコンサート動画(Windows Media Player) ミニコンサート動画(QuickTime Player)



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