まずウォームアップと基礎練習に関して。サラは「常にいい音を出すことを心がけて」と言い、それにはジェームス・スタンプのトランペットのための教則本『ウォーム・アップと練習曲』を使うという。ベンディングも行なう。「F管を使うといい」「息と舌のシンクロナイズを大事に。attack(アタック)というよりproduction(音を作る)という意識」「スケールの練習は、(飽きないように)いつも同じではなくアーティキュレーションに変化を付ける」「きちんとゲシュトップを練習すると、本当に上手になれる」など参考になる話がたくさん出た。
定番の「豊かな音量と音色で低音を吹くためには?」という質問には、「まず姿勢が大切です。いい姿勢を取って、そこに楽器を持ってくること」との答え。練習は「低域だけでなく、中域で大きな音を出すようにすることが大事。もし近所に迷惑がかかりそうなときは、ゲシュトップで練習するのもいいでしょう。低域のゲシュトップは難しいですが、たくさん練習してください」などと、実際に音を聴かせながらレクチャーしてくれた。 |