親愛なる音楽家の皆様へ

今日では世界中の音楽を愛する皆様が、アレキサンダーと言う名が他を凌駕するほどに圧倒的な存在感を持った楽器であると感じて下さっています。それはきっと我々の哲学、つまり楽器製造における強い情熱と豊かな経験をもととした品質へのこだわり、そしてより優れたものを目指す飽くなき探求心を音楽家の皆様が共感して下さっているからだと思います。
2007年に創業225周年を迎えたアレキサンダー社の歴史は、常に技術力の革新とともにありました。特に過去100年に渡っては、ホルン製造の分野で、常に先頭に立って新しいアイディアを取り入れてきました。その最も重要な革新と言えるものが1909年に独自のロータリー形状がパテントを取得したモデル103の開発でした。今日ではモデル103は世界中の著名なソロ奏者、オーケストラ奏者に愛用され、世界で最も有名なフルダブルホルンとして存在しています。その美しく輝かしい音色が過去数十年のホルンの世界を形作ってきたと言っても過言ではありません。 
日本における我々の歴史は1937年に日本楽器製造(現・YAMAHA株式会社)との間で行われた取引まで遡ります。このような長年に渡る関係は、お互いの信頼関係、プロフェッショナリズム、そして我々と同じく楽器に対する強い情熱が無くては決して成り立ちません。それゆえに現在、ヤマハミュージックジャパンが我々の世界でも最も良きパートナーとして、日本の音楽家に対して大きな情熱を捧げていることに驚きはありません。この協力関係によって可能な限り高いレベルで、これからも音楽家に幸せを提供出来るよう前進を続けていきたいと思います。

音楽に溢れた愛をこめて

アレキサンダー社第7代社長
ゲオルク・フィリップ・アレキサンダー